akinaga: 2011年9月アーカイブ
ある日、障害者の方達が運営している築地のパン屋さんに行く機会を得ました。
みんな一生懸命にパンを作っていました。
本当に沢山の種類のパンが置いてありました。
どれもとても美味しそうでした。
喫茶店もありますので、そこで食べられるものを選んで、後は、全て持って帰りました。
本当に、美味しかったです。
毎日お仕事をしていると、忙しさに追われて、それこそ『心を失いかける事』があります。
そんな時、あの彼女の言葉を私は思い出します。
そして、「心を込めて」お仕事をさせていただいている、つもりです、まだまだ私も修行の身、
出来上がっている人間には到底なれませんが。
みんな同じ。
人の気持ちを推し量れる、そして、想像力のある人間になって、生きていかなければ
ならないと思います。
人として生まれている以上、良い方向に心を操作し、良い方向に良い感情を育てて
生きていきたいと思う私です。
読んでいただいてありがとうございました。
作っているのは、障害を持った若者達です。
親元を離れて、施設で暮らし、自分達でお給料をもらう・・そう、行きていくための術を学んで
いるのです。
人によっては、自分達の時間のリズムを崩されることだけで、パニックを起こしてしまうことも
あります。
普通は、きっと簡単にケーキ作りの手順を覚えられるでしょう。
でも、彼らにとっては、とても難しい事なのだそうです。
毎朝必ず同じ時刻に出勤することから覚えなくてはなりません。
衣服を着替えて、手を洗って・・・小麦粉を量を計って、水の分量を計って・・・。
とにかく難しいのだそうです。
それでも、彼らには、誰にも負けないものがあります。
『真心』です。
私は、ある日、
みんなそれぞれ、自分のリズムに合った作業を受け持っています。
ある人は、小麦粉を一生懸命に計ります。
ある人は、お砂糖を一生懸命に計ります。
そして、ある人は、卵を割って一生懸命に泡立てます。
そして、ベテランさんになると、それらを全て混ぜるのです。
あるベテランの女性が、ある新人さんを怒っていました。
「だめでしょ!心から混ぜて!心で混ぜて!心を大事に!」って。
私は、一生懸命のそのベテランの女性の言葉に、「はっ!」とさせられました。
障害を持った人達は、心がとても綺麗です。
誰と比べて、誰かに嫉妬したり、誰かに意地悪したり・・・人の足を引っ張ったり、
決してそう言う気持ちがないのです。
ですから、私達の上辺だけの笑顔、お世辞などは、全く通じないのです。
彼らの目は、とても澄んでいて、とても綺麗です。
【ある国のある都市で会った強盗。初めての事情聴取、そして、「面通し」】
娘は、とにかく初めての怖い経験に震えて泣き出してしまいましたが、無事で何より!
と励ましました。
次の朝、朝食を摂っていると、レセプションの方が私達を捜しに来て、
「警察の方がお見えです。」
との事でした。
行ってみると、私服の警察官が立っていました。
沢山の写真を私達に見せて、
「この中に、あなた達を襲った犯人はいますか?」
との事で、良く見てみました。
いました・・・警官に扮した2人、そして、あの観光客の役をやっていた男の人・・・。
3人がグルでした。
常習犯でした。
「現行犯で捕まえたら、『面通し』をお願いしても良いですか?」
との事でしたが、私達は次の日にパリへ戻るので、そうも行きませんでした。
どの国にも、どこの都市にも、悪い事をする人は、沢山います。
誰にも事情があり、そして、誰にも親もいる・・・みんなそれぞれ、人生に歴史を持って
います。
あの時は、怖い思いをしましたが、とにかくこのあと、被害者が出なければ良いと願う
しかありません。
その私服警官の方も、
「本当に、楽しいご旅行中に嫌な思い、怖い思いをさせてしまい申し訳ありませんでした。
また、ここに来てくれますか?」
と聞いてくれました。
「もちろんです!」
と答えました。
そして、その日パリに入りました。
その日から、私と娘は、誰も彼もが犯罪者に見えてしまい・・・睨み付けていることに
気が付きました。
「だめだめ!」
でも、本当にこれしか犯罪に巻き込まれない方法はないのかも知れません。
日本に戻ってから・・・気が付きました。
冷蔵庫のドリンク・・支払うのを忘れていた・・・ことを。
直ぐにメールを送りました。
すると・・・
「大変な思いをされたことは知っています。今回のドリンクは、ホテルからのささやかな
プレゼントと、嫌な思いをさせてしまった事へのお詫びです。
どうぞ、またいらしてください。」
と言う返事でした・・・涙が出てしまいました。【ある国のある都市で強盗と思われる人達に遭遇してしまいました。
被害は、ポイントカード2枚だけでしたが・・・私達は、警察に被害届を
出すことにしました。】
どこの国でも、警察署と警察官は、とても格好良くて、正義の象徴だと思いました。
そこで、私は、初めて緊張が解けました。
調書を作成して、そして、強盗達の指紋を取るために、触ったものの中から、
1つ提出しました。
それから、1枚の紙を出してきました。
それは、日本大使館から出されているチラシで、今回と同じ手口の強盗がいる事、そして、
注意しなければならないことが書かれていました。
日本人は特に大量の現金を持っているので、そこから何枚かの現金を抜き取るという手口で
犯行に及ぶ、との事でした。
ところが、私は、20€しか持っていなかったので、ちょっと焦って、クレジットカードを盗み、
暗証番号を確認したようです。
ところが、ポイントカードしか盗って行かなかった・・・と言う状況でした。
しかし、こう言う情報、これは、絶対に空港で配るか・・・日本で配って欲しいと思いました。
とにかく、「警察だ」と言われれば、疑ったとしても、何も言えない事は確かでしたから。
もし、始めに解かっていれば、全速力で逃げるか、叫び声も出せたのですから。
そして、警察官の人達は、
「本当に、嫌な思いをさせて申し訳ありませんでした。
今、多くの移民が、仕事につけない状態で、こうした形でお金を稼ぐしかできなくて・・。」
と説明してくれました。
私は、
「もし、反抗していたら、命を奪われたかも知れないと・・・考えるととても怖かったです。」
と言いました。
すると、その警察官は、
「大丈夫。彼らは、小さい泥棒はするけれど、人の命は奪わないから・・。」
って・・・なんだかねぇ~、と思いましたが、ホッとしました。
帰りは、危ないので、タクシーを呼んでくださいました。
【この人達は警察官ではなく、絶対に強盗です!】
とにかく、娘に何かあっては大変だと、ニコニコしながら、また、警戒している雰囲気を出さずに、
「あなた、知らないんですか?日本には、暗証番号なんて存在しないんです。
私、一度も暗証番号を、もらった事がありません!」
と、言いました。
結構凄まれましたが、「知らない」の一点張りで、全て返してもらい、たぶん強盗と思われる
2人から、
「安全に気をつけて、良い後旅行をぉ!」
なんて言いながら手を于振っていました。
こちらも、満面の笑みを浮かべて、
「ご親切にありがとうございましたぁ~。」
と嘘のお礼まで言いましたが。
そして、ふと気が付くと・・・あのイタリア人のお兄さんがいませんでした。
このトラブルの発端である、あのお兄さん・・・、
(あ~、グルだわ!)
途中から、無線らしきものが出てきて、警察の本部と連絡しているようでしたが・・・
どう見ても、録音する機械にしか見えませんでしたし、偽札かどうか調べるライトも、
どう見ても、小さい懐中電灯にしか見えませんでした。
娘は、とにかく震えていましたが、
「普通の顔をして歩きなさい!」
と言い聞かせ、にぎやかなセンターまで行き、ホッと息を付きました。
初めての事でしたので、私は、上手く話ができたのか・・・クレジットカードの暗証番号を
言ってしまってはいなかったのか・・・少し不安でした。
とにかく、返されたクレジットカードを点検しました。
クレジットカードではなかったのですが、2つのデパートのポイントカードが無くなって
いました。
(やっぱり、強盗だったんだぁ~。)
「良かった・・・あれは何にも使えないし、たった1枚のお札、20€は無事。」
これからどうしましょうか・・・。
直ぐに警察に行きました。
とにかく、直接の被害はなかったものの、こうして強盗がいるということは、しっかりと
警察に知らせなくては・・次に、また誰か観光客が狙われる・・と思いました。
<続く>
ある夏、娘と、ある国のある都市で何日か過ごしました。
土曜日の夕方、ちょっとお買い物をして、夕食を食べるために、センターに出る事に
しました。
ホテルがオフィス街にあったので、ショッピング街へは、ビルの谷間を歩いて
行きました。
土曜日でしたので、人がいなくて、ちょっと寂しい感じがしていました。
すると、外国人の20歳半ばくらいの観光客らしい男性が、私に近寄って来ました。
「イタリアから来たばかりで、ママとパパと離れちゃったんだけど・・・ここは一体、
どこら辺なの?」
「私だって・・・良くわからないけれど・・・地図からすると・・・・。」
どのくらい滞在するのか・・これからどこに行くつもりなのか・・・など、ちょっとだけ
話していると・・・いきなり・・・
「手を挙げろ!!」
と、2人の警察官が近寄ってきました。
私は、直ぐに娘を庇うように、手を挙げました。
2人の警察官は、私達のパスポートの提示を求め、そして、質問を始めました。
「今の男から、何か悪い物を買ったのではないか・・。」
と言うことでした。
余りにも唐突過ぎて・・・でも、きちんと説明をしました。
すると、
「最近、偽札が横行している。あなた達も、持っているのではないか!?」
と言う事で、娘と私の財布の中味を見ました。
しかし、私は、旅行先では、現金を殆ど持ちませんので、そのときも1枚だけのユーロを
差し出しました。
その警察官達は、そのお札をチェックして、直ぐに返してくれました。
そして、クレジットカードの提示も求められ、6~7枚のカードを出しました。
1枚1枚確かめては、
「このカードの暗証番号は何だ?」
と聞いてきました。
そこで、やっと気が付きました・・・、
