初めてのルルドでは、大変緊張しました。
本当に存在した町、そして、映画の中で見た景色が、そこにはありました。
私が、日本で多忙な日々に心を失いそうになっていたときにも、ここに
この町はずっと存在してきていたのです。
町は、大きな大聖堂を中心に、曲がりくねった道が張り巡らされていました。
沢山のお土産屋さんがあって、どの店も、同じようなものを売っていました。
必ずあるもの、それは、ろうそく行列に使う白と青の「ろうそく」、そして、
ベルナデッタが掘り当てた奇跡に泉の水を汲むための、プラスティックの
ボトルでした。
みんな、そのボトルを買って、病人を直すと言うお水を汲みに行くのです。
車で来る人は、沢山のボトルに水を汲み、車に積んでいました。
家に戻って、色々な人に配るのでしょう。
私達は、5~6本のボトルを購入し、泉の水を汲みに、大聖堂まで行きました。
沢山の人達が順番を待って、水を汲んでいました。
あまり沢山の水を汲んでしまうと・・・受託手荷物制限の重量に直ぐに
なってしまうので、
(この次は、船便で送りましょう!)
と思いました。
ガイドブックは持って行ったものの、何をしなければならないのか・・考えて
しまいました。
でも、
初めてルルドを訪れた私達が、絶対にしてはいけないこと:
それは、体の不自由な方達の邪魔になるような歩き方はしないこと。
そして、私達にもできること:
それは、体の不自由な方達を助けること。
そう、ルルドには、奇跡の水を飲んだり浴びたりして、病気を直したいという
沢山の方達がいました。
私達が、生まれながらにして五体満足であることが、決して普通ではないこと、
世の中には、沢山困っている方達が居ることを知ること、そして、その人達に
協力をして生きていかなければならないと、感じたのでした。
ホテルに戻って、エレベーターに乗った時、知的障害者の男の子が乗っていました。
その男の子は、「何階?」と聞いて来ました。
「6階にお願いします。」と言うと、「OK!」と言ってボタンを押してくれました。
平和の町ルルドが、一気に身近となった瞬間でした。
<続く>

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