今からずっと昔のことになりますが、まだまだ本当に私が若かった頃の
ことを、今でも思い出します。
私は、東京在住のフランス人女性と、知り合いました。
彼女は、日本人の方と結婚して木場に住んでいました。
その彼女が、手料理を振舞ってくれると言うことで、自宅に招待されました。
フォアグラでしょ、キャビアでしょ、トリュフでしょ!
それから、それから、クリームソースの掛かったお魚料理!
でも、お肉は苦手だから、まあ、サラッと食べちゃってぇ。
でも、デザートまで行ったら全部食べられないかもぉ。
自宅に伺うと、テーブルの上には既に、サラダが用意されていました。
山ほどの、色とりどりのお野菜が、大皿一杯に盛られていました。
彼女が取り分けてくれました。
レタス、トマト
(うん、食べられます、私。)
茹でたジャガイモが・・・ゴロン・ゴロン。
(あらまっ!ずいぶん大胆ねぇ。)
皮をむいていない茹でた人参が・・・ゴロン・ゴロン。
(あらまっ!土っぽいのが残ってる感じがするんだけど・・・。)
更に、何か大きい物が乗っかっていました、本当に、ドン・ドドン!って。
(見た事はある。でも、なに?これ!)
彼女に聞きました。
「これは、なんですか?」
彼女はニコニコしながら、片言の日本語で答えました。
「コレ~ワ、シー・タ~ケ・デ~ス。」
変なところにアクセントを入れちゃうので、わからず、一応食べてみました。
口に入れて、わかりました。
生の、それこそ「生椎茸」でした。ゲゲゲ。
もう、語彙力がないので表現できません。
噛めば噛むほど、なんかぁ・・・・・・・・・・まず~い!
ドレッシングに頼ろうと思ったけれど、サラダ油が掛かっているだけで、
味がない・・・・・なんかぁ・・・やっぱりぃ・・・・まず~い!
(はやく飲み込んじゃえば大丈夫!)
でも、生椎茸も異様に飲み込み難くて、苦労してやっと飲み込んだら、
お約束どおり、彼女がまたお皿に盛ってくれました。
(え~~!もう、こっちは必死なんだけどぉ~!)
彼女にとっては、生の「生椎茸」は、生のマッシュルーム代わりだったのです。
あの頃、マッシュルームなんて、普通のスーパーでは見なかったと思うし、
明治屋とか、紀伊国屋、サミットなどには置いてあったのでしょうか・・・。
まだまだ、あの頃は、小さい島国・日本。
金髪の外国人にとっては、住みやすい国ではなかったでことでしょう。
ですから、一生懸命にもてなしてくれた彼女に、申し訳なくて、結局、
「大好き!これ!」
とか言って、全部食べたことも、あのときの強烈な食感も、鮮明に
覚えております。
しかし、今でも、表現できません。
他のお料理は・・・、
生椎茸が強烈過ぎて、何が出たのか、全く記憶に無いのです。
今でも、日程表作成のお仕事中も、行き先がフランスだったりすると、
やっぱり、フランス人の彼女を思い出し、あの時の、生の「生椎茸」の
なんともいえないモワ~っとした香りが私を包み込んでいます。
は~、これで、あの当時のことが1つ、整理されました。

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