昔、私は、トム・クルーズが大好きでした。
ある年の12月下旬、クリスマス間近。
私は仕事でカナダのトロントに行くことになりました。
たまたま映画の雑誌で、
「トム・クルーズ、トロントにて12月下旬から1ヶ月間、映画撮影のために滞在!」
とありました。
これを『運命』と呼ばずに、なんと呼ぶ!
「絶対に、トムに会う!」と決めました。
新しいロングブーツ、新しいコート、新しいバッグを買いました。
カメラも持って、そして、そして、絶対に忘れてはいけない、「黒のマジックと色紙」。
市内の結構大きいホテルに宿泊しましたので、まず、そこのフロントで尋ねました、
「答えてもらえないかもしれないけれど・・・トムはこのホテルに泊まっていますか?」と。
フロントの人は、答えました、
「ここのホテルにはいないですけれど、確かにトムはトロントにいますよ!○○ホテルに
いるんじゃないかな!?」と。
簡単に答えてくれたので、もう、びっくりしました。
もう、会いに行くしかありません。
仲間は、みんなでトロント観光に行かないか、と誘ってくれましたが、
「トムを探すから、行かれない。」と断りました。
(なんとしても、この滞在期間に会わないと・・・。)
そして、フロントの人が言ってくれた○○ホテルに早速行ってみました。
靴も、コートもバックも完璧。
マジックも色紙も、カメラも持った。
いざ!
(でも、実際に泊まっているホテルの人は、簡単に答えてくれないかも・・・。)
と思いながら、出かけました。
トロント市内は、とても広くて、1本の道と次の道の区間が、やたらに遠い・・・。
とても、歩けるものではないと思い、タクシーで行きました。
○○ホテルに到着し、フロントに向かいました。
「すみません、私は、日本からやってきました。答えていただけないかも知れませんが、
トム・クルーズさんがここのホテルに泊まっていると聞きました。本当ですか?」
と聞くと、
「はい、お泊りですよ!」
と、答えてくれました。
もう、びっくり。
こんなに簡単に見つけられるんだ!
するとフロントの人は、
「でも、クリスマスの間は、アメリカで、ご家族と過ごすために帰っていますよ。」
ああああ!ショック!
そうですね・・・・やっぱり、そうですよね。
とても、とても、残念でした。
世間はクリスマスでした・・・そうよね、家で過ごすわよね!残念・・・。

コメントする