私は、昔からずっと、インドに憧れていました。
何度も何度も計画したのに、いつも行かれませんでした。
どうしてか分からないけれど、インド旅行を断念しなくてはならないほど
重要な用事が入って、いつも、行かれませんでした。
一緒に行こうと計画していた、友人の内の1人が、
「仏陀に呼ばれないと、インドには行かれないんだって・・・。」
と言いました。
本当だと思いました。
でも、やっと、やっとのこと、でも、一度だけですが、行くことができました。
とにかく、やっとの思いで、ボンベイ(ムンバイ)に行きました。
仕事の仲間と行きました。
夜遅く、空港に到着し、専用バスに乗り込もうとしたとき、1人の
子供が私に近づいて来ました。
その子供が、私の胸ポケットに入れてあったボールペンを指差しました。
「これが欲しいの?」
と言って、ボールペンを差し出しました。
すると・・・近くの植え込みから、10人近くの子供が、わ~~~~っと
私のところに走ってきて、あっという間に取り囲まれました。
私は、洋服を引っ張られ、バッグを引っ張られて、大変なことになりました。
仕事仲間が、私を引っ張って、その子供達の中から、引き出してくれました。
「ダメだよ!Akinaga!インドの子供達全員に、ボールペンをあげられないのなら、
1人にもあげちゃだめ!!」
本当に、そう思いました。
(でも、あんなに小さな子供達が、こんな夜遅くにいるのかしら・・・。)
と不思議に思い、そして、
(やっと来られたけれど・・・本当に人間として私は、何かを学びに
来たのだ。)
と、深く、考えさせられました。
≪続く≫

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